PvZ Skytoss 覚え書き
Skytoss とは空軍を中心にした Protoss の軍構成であり、本ページはそれに関して考えていることを雑多に書き並べるものです。
序盤戦について
序盤のビルドオーダー
基本となるビルドは以下の通り。もちろん偵察で危険を察知した場合は防衛のため対応していく。
- 14 @100 : Pylon
- 16 Gateway
- Chronoboost Nexus
- 17: Assimilator
- 建築完了次第3体で掘る
- 20 @400 Nexus
- 20 @150 Cybernetics Core
- 21 Assimilator
- 建築完了次第3体で掘る
- 22 Pylon
- 23 @100% Cybernetics Core: Adept
- Chronoboost Gateway
- 26 Stargate
- 28 Warpgate Research
- 29 @100% Adept: Stalker
- Chronoboost Gateway
- Chronoboost Nexus
続きのビルドの例: PvZ 2 Carrier +1 Timing Push into Skytoss
序盤の偵察
Probe による偵察
ゲーム開始直後(1往復だけミネラルを掘ったタイミング)または Gateway 建設後に送る。前者の場合は 2nd 建設妨害も行う。
Spawning Pool のタイミングと の採集状況が主に見るべき情報となる。
Adept による偵察
主に大量のZergling または Baneling, Roach を使ったラッシュを察知するために送る。これらが来る場合、いずれも Shield Battery やその他の建物での封鎖を使った防衛が必須になる。
また早い Lair も察知できることがある。この場合は早い Hydralisk, Mutalisk, Nydus Worm のいずれかが来ると考えて間違いない。
中盤戦以降について
4th を取り、Supply Max が見えてきたらどのような軍構成を作ってどのように戦うのか考える必要がある。常に意識するべきことは以下の通り。
- 主力軍を失わないことが最重要。消耗戦になったら敗北は必定
- 軍の質は極めて重要。攻撃アップグレードを可能な限り早く取る
- 主力軍はとにかく食いのユニットばかりなので、余ったを大量の防衛施設やハラス用 Zealot として活用する
- ワーカーは66体くらいでよい。拡張がそれほど早く取れないことが多いので、あまり多くいても職場が足りない状態になりがち
主な自軍ユニットについて
基本的に主力軍は Carrier + Void Ray + Tempest + Archon + High Templar + Observer という構成を目指していく。その他のユニットは状況に応じて作る。
Carrier + Interceptor
DPS が非常に高く射程も長く HP も多いので、揃ってしまえばだいたいの物に対して強い。
ただし攻撃が極端な連射型(一撃は軽く手数が多い)なので、オーバーキルによる無駄が出にくく攻撃アップグレードの恩恵を大きく得られる一方、アーマーが硬い敵に対してダメージ効率が悪いという特性がある。
上記の特性もあって Corruptor の大群には弱く、Ultralisk は一方的に殴れるとはいえダメージがほとんど通らない。多少の量の Spore Crawler は簡単に踏破できるが、大量のそれと敵軍が一緒にいるような状況では Interceptor が減らされやすく危険。
拡張が満足に取れず兵糧攻めされるような展開になったり、マップ上の資源を掘り尽くすような超末期的な戦いになると消費装置として財政を圧迫するリスクも少しある。
しかし、それでも基本的にはだいたいの物に対して強い。
Void Ray
Prismatic Alignment を起動すると Corruptor, Ultralisk や建物に対して恐るべき火力を発揮する。大量の Corruptor との全面戦闘では必ず使うように。
Flux Vanes を研究完了すると快速で飛べるので、ベースを割って回る動きができると大変愉快。
ただし、耐久力があまりない上にエアユニットの宿命として密集しやすく、Viper の Parastic Bomb は不倶戴天の存在と言える。時間差で2回もらうと全機撃墜されてしまいかねない。食らった個体だけ即座に Prismatic Alignment をキャンセルして隔離するマイクロが成功すればある程度はカバーできるものの、厳しいことに変わりはない。
また射程の関係で Spore の森を踏破するのにも向いておらず、終盤戦では有用性が相対的に低下していく。
なおパッチ5.0.11での Interceptor に対する攻撃優先度変更は、Carrier 単体より Carrier + Void Ray で Hydralisk と戦う状況への影響が大きいと思われる。具体的には前バージョンまでは Interceptor が溶かされるまでは Void Ray が比較的安全に攻撃に参加できていたが、真っ先に Void Ray から落とされるようになってしまった。
Tempest
長射程を活かし、安全な位置から敵軍を一方的に殴るように動けると強い。スキルを撃ちに寄ってきた Viper も真っ先に殴れる。いずれの場合も Observer や Oracle で事前に視界確保していると有効性が増す。
Carrier とは正反対に一撃が重いダメージ特性のため、Queen や Ultralisk などの硬いユニットにもダメージを軽減されにくい。
また、Tectonic Destabilizers の研究を完了すると大量の Spore を効率よく処理していける。
一方でサプライ消費枠が大きい割に DPS は低く、全軍対全軍の正面衝突では弱いため、数を増やしすぎないことが重要。
High Templar
なにはともあれ Psionic Storm がなければ始まらない。Hydralisk に対する明確な必殺技であり、Corruptor に対しても強力な技である。Hydralisk に対しては、こちらから当てに行こうとするより敵が突っ込んできたところを迎撃するイメージで使っていきたい。
Storm を連射できるように、常時6人くらいを空軍に随伴させたい。戦闘でエネルギーが切れた HT を現地で Archon に融合できると非常に経済的。
敵に Viper がいるときはスキルを食らう前に可能な限り Feedback を叩き込みたい。そのためには、空軍よりやや先行させて動かすような指示も必要になろう。
Archon
空中も攻撃できる微範囲攻撃と高いタフネスを持ち、空軍を Corruptor から、High Templar を地上軍から守ってくれる心強い存在。自陣にいる時も進軍時も常に数体保有するようにし、空軍から離さないように心がけたい。
Ultralisk に対してはあまり相性が良くない。実際はこんなに善戦できないだろう。
Observer
自陣前まで泥が迫ってきてスポアを植えられる展開は非常に危険であり、クリープ掃除はきわめて重要。また、うっかり不在のまま進軍すると Neural Parasite で大量乗っ取りを食らって大損害…になりかねない。
Parastic Bomb の巻き添えを食らっていつの間にかいなくなりがち。常に主力軍に同行させるように心がけよう。
Zealot
Charge の研究後はだけですぐに作れるハラス要員として大活躍する。8-12体くらいをまとめて召喚し、主力軍の進軍ルートと逆方向に適当に攻撃移動させるだけで敵に忙しい対応を強いることができる。
敵が Spine Crawler を大量に植えて対策している場合は、手薄な場所がないか探してみよう。戦線が延びていると意外とメインベースが脆弱だったりする。
主力軍に加えてもほとんど役に立たないため、別々に動かすようにしよう。
Dark Templar
使い方は Zealot とほぼ同じ。
ただし使い捨てはせず、適当なタイミングで逃げ帰って Archon にできると非常に有効。そのためには Shadow Stride も有効活用できるだろう。
Immortal
Ultralisk が出てくると虚弱体質な High Templar を守るのに Archon だけでは厳しく、これが必要になってくる。
Oracle
Revelation は非常に優秀な視界取り能力で、Observer よりもアクティブな操作が必要になるが膠着した戦いでは積極的に使いたい。
Phoenix
敵が Mass Mutalisk の場合だけ必要になる。
よくある死亡パターン
Skytoss が死んでしまうパターンとして、初期ラッシュを除いた中盤戦以降の代表例とそれぞれに対する心構えは以下の通り。
大量の Hydralisk や Queen に押し込まれて死亡
過剰と思うくらい大量の Photon Cannon, Shield Battery を並べて自陣を要塞化しよう。大量の防衛施設は終盤になっても役に立つ。
Hold Position を活用して空軍は防衛施設の後ろから攻撃するように立ち回り、数を減らされないことを何よりも心がけたい。その際、少数の Tempest を混ぜると良い働きをする。
上記のようにして時間を稼ぎ、まとまった数の Psionic Storm を撃てる準備を可及的速やかに整えよう。
大量の Corruptor に空軍を食われ、そのままジリ貧になり死亡
大量の Corruptor に勝つには Archon と Psionic Storm のサポートが必要不可欠になる。
それが用意できるまで、必ず空軍は大量の防衛施設に保護されるように位置取り、必要があって離れる場合は細心の注意を払いたい。
また Caustic Spray でベースやその他の建物が攻撃されても、安易に空軍だけでそちらに動いてはいけない。Skytoss は軍こそが最大の資産であり、一時の収入よりも軍を大事に扱うべき。
大量の Mutalisk, Zergling, Baneling で内政を破壊されジリ貧になり死亡
Mass Muta とわかったら全力で Phoenix を生産し、Anion Pulse-Crystals の研究も入れよう。Phoenix を減らされないように立ち回り、射程アップが完了したら Corruptor を追加される前に可能な限り Muta を削る。
Baneling 対策には突っ込んで来そうな場所に Archon を数体置いておくと良い。
大規模な戦闘で一度は勝ったが、後詰めの Corruptor や Hydralisk に空軍が溶かされて死亡
欲張りすぎてはいけない。Zerg は資源を大量に溜め込んでおり、それを一気に軍の補充に費やせる能力がある。
有利に戦闘を終えたらおよそ30秒間、近くの敵ベース破壊やクリープ除去などを行い、敵が合流して襲いかかってくる前に安全圏まで退避する。エアユニット主体のため小さい面積にまとめやすい軍構成は Strategic Recall との相性が極めて良い。
主力軍の動きと並行して、Zealot を召喚しての別位置へのハラスや拡張確保なども同時に行いたい。
その後、主力軍をまた最強化してから再度出陣しよう。
自陣前まで Creep を延ばされて大量の Spore Crawler を植えられ、その上に大量の Corruptor, Brood Lord が飛んできて死亡
時間をかけすぎるとこうなってしまう。各兵種が十分に揃った Skytoss は適切に操作すれば大抵の状況で有利に戦えるが、これだけは明確な回答がない。
クリープは可能な限り除去し、攻めるタイミングでは必ず新しい拡張を確保しよう。そして、こうなる前に敵に致命傷を与えよう。
まとめ
強い軍を持ち、それを大きく失わないように立ち回ることが重要。とにかく唯一の武器かつ資産である主力軍を大事に使い、資源量で負けていても圧倒的な貫通力で勝つというゲームプランを意識しよう。
防衛的に動いて強い軍を溜め込み、万全の準備ができたら Zerg を蹂躙しよう。以上。