22/3/8 バランスアップデート案が公開されました。
目次
Summary
- https://news.blizzard.com/en-us/starcraft2/23774006/starcraft-ii-5-0-9-ptr-patch-notes
- 1年半ぶりのバランスアップデートだ!!!!うおおおおおお!!!!!
詳細
2020年8月、Void Rayの強化パッチが入りました。→20/8/20 バランスアップデートが適用されました。
2020年10月、SC2の有料コンテンツ作成終了が発表。→BlizzardがStarCraft2の有料コンテンツ作成終了を発表しました。
そこでは有料コンテンツの作成は終了されるものの、ラダーの新マップやバランスアップデートは継続される旨が記載されていました。
それなら気長に待つかーと思っていた所、他のRTSを作るため、とSC2の開発チームメンバーが次々と退職。
Blizzard内部のセクハラ・パワハラ問題などもあり、退職者はさらに増加。
他のBlizzardゲームはともかく、SC2チームにはインターンしかいないんじゃないか?なんてジョークも出てくるようになりました。
ESL&Shopifyのおかげで(なんとか)新マップは実装されたものの、バランスアップデートは2020年にも2021年にも出てこず。
もうバランスアップデートは来ないんだろうな・・・と思っていた人も多いのではないでしょうか。
しかしBlizzardはESLやコミュニティメンバー、プロゲーマーらと共同し、ひっそりとパッチを製作していたのです!!!
一部のキャスターやプロゲーマーがちょこちょこ仄めかしてはいたのですが、コミュニティは大騒ぎになりました。
それでは久しぶりのバランス調整案を観ていきましょう!
バランス調整案
今回発表されたバランス調整案は以下の通りです。
なお、元記事を見るとわかりますが、変更の意図のようなものは全く記載されておりません。
プロトスの変更案
Shield Battery
- Nexusフィールド外の初期エナジー:100→50に削減。
Void Ray
Dark Templar
かいせつ
まずは前回超強化されたVoid Rayのナーフ。ユニット性能こそ変更無いものの、生産時間とコストが増加することで、少し出しにくくなります。
PvZでの安定オープナーとしてのVoid Rayの有用性が若干下がりますし、シンプルに数を溜めづらくなります。
Shield Batteryのナーフと合わせて、PvTのプロキシヴォイドラッシュもかなりの弱体化になるでしょう。
Shield Batteryナーフは、PvZキャノンラッシュや、PvPのバッテリーラッシュのナーフにもなります。
Dark Templarもナーフ。Planetary Fortressスナイパーとしての有用性が若干低下しますね。
テランの変更案
Widow Mine
- Drilling Claws研究時の潜り速度:0.71s→1.07sに増加。
かいせつ
シンプルにWidow Mineのエグみを少し取るナーフになります。
vPで用いられる最速ドリルマインドロップや、vZで用いられるミッドゲーム以降のドリルマインドロップなどが避けやすくなるほか、
vP,vZともに遭遇戦時に若干弱くなります。
ザーグの変更案
Queen
Lurker
- Adaptive Talons研究時の潜り速度:0.71s→1.07sに増加。
Nydus Worm
- スポーン時の初期クリープが各方向1ユニット分増加。
かいせつ
vPでプロトスがStargateユニット中心に進めている際に用いられる、いわゆる「Queen Walk」戦術のナーフとなります。
クリープ外でTransfusionが出来なくなれば、Queenの耐久力・サポート力がガタ落ちすることになるので、
似たラッシュをしたい場合はLairに行ってOverlordにクリープを撒いてもらうか、
Nydus Wormが生み出すクリープを使うことになります。Nydus Wormの調整はその意図となります。
このままだと対Stargateが厳しくなりそうですが、Void Rayもナーフされているので、そこでバランスを取るつもりのようですね。
Lurkerの調整はレイトゲームにおけるLurkerの突破力を若干落とすことになりそうです。
Lurkerっはザーグのレイトゲームコアユニットですので、vP,vT,vZすべてに影響がありそうですね。
まとめ
全種族ナーフのバランス調整案です。
Dark Templar,Lurker,Widow Mineの調整はエグさを緩和させるもので、防衛側に対処の猶予が与えられます。
親の顔よりみたQueen Walkを見ることもかなり減りそうですね。PもZもnerfされているので、PvZがどうなるかは気になるところ。
プロキシヴォイドに苦しんだテランにとっても朗報なのではないでしょうか。
なお、オランダ人プロトスHerstemは自らのYoutubeチャンネルで、
Herstem自身もこのパッチの作成に協力しており、必要ならばこういったパッチを将来的にも出していけると述べています。
以前のようなBlizzard主導ではなく、コミュニティ主導のバランス調整が今後も行われるというのは朗報ですね。
長い沈黙を破って公開されたバランス調整案、PTRで遊ぶことが出来ます。みなさんも試してみてはいかがでしょうか?