Widow Mine
ユニット紹介
テランのロボット地雷である。地面に潜り、近くに来た敵に強力な爆発力を持つミサイルを飛ばす。
クールダウンは長めだが対地も対空も攻撃可能で、爆発時の範囲ダメージもある非常に強力な兵器である。
潜っていても視界がしっかり取れるので、偵察ロボットとしての利点もある。
コストは75/25と安くReactorをつけて2列で生産可能。
また、敵の拡張が予想されるベース位置に埋めておけば建物を建てられなくなるし、建築にやってきたワーカーも倒すことが出来る。
Medivacに載せて飛んでいって相手ミネラルラインに埋めればハラス効果も抜群。
ディテクターがいても射程が長いユニットで処理しないとミサイルが発動してしまうため、相手に気を使わせるという点でも大きな効果がある。
シールドへのボーナスダメージがあるためプロトスに対しても有効だ。
空中のユニットにも攻撃するのでOracleのような空中ユニットのハラス対策もでき、
通常戦闘でも範囲ダメージが期待出来るなど幅広く使えて強力なユニットだが、
長いクールダウン中は地面に潜っていても見えてしまい、移動できず完全に無防備になりとても打たれ弱いため、
ミサイルを発動した後は必ず逃がすようにしよう。
Drilling Clawsを研究すると、クールダウン中にも見えなくなる。
ハラス性能や前線維持性能が格段に上がるので、終盤余裕があれば必ず研究したい。
弱点としては低コストのユニットを一匹づつ特攻させるなどで、Sentinel Missilesを無駄撃ちさせられてしまう事や、
射程外から攻撃されると手も足も出ない事。建築物に対しては一切のダメージを与えられない事などが挙げられる。
アビリティ
少し時間をかけて地面に潜る。潜らないとWidow Mineは何も出来ないので、とっさに敵が来てもすぐ潜れるようにしておこう。
基本操作は、右クリックで埋めたい場所を指定したらShift+Eを押す。そうすると指定場所に移動したあと自動的に潜ってくれる。
潜ったらDetectorがいないかぎり相手はWidow Mineを視認出来ないが、良く見ると地面にうっすら潜った後があるため潜っているかどうかは判断可能。
建物の影になる位置に埋めることで、潜った痕跡を隠すという小技もある。
Drilling Claws研究前はSentinel Missilesがクールダウン中は潜っていても敵に視認されてしまうので、攻撃したのを確認したらすぐ逃がすのが良い。
Drilling Claws研究後、常時クローク能力を得た後は、Widow Mineから赤い光線が出るようになる。
Widow Mineが潜っている時、範囲5以内の敵ユニットに対し非常に強力なミサイルを飛ばし爆発させる。対地・対空ともに攻撃可能。
単体高ダメージの他に範囲ダメージもあるので、柔らかいユニットに向けて飛んで行くと周りのユニットをまとめて吹き飛ばしてくれる事もある。
特にワーカーに対して強力で、相手の反応が遅れれば1体のWidow Mineで10体近くのワーカーを葬ることも可能だ。
シールドにボーナスダメージがあるので、プロトスの軍隊にも有効。vP相手に軍構成に加えるテランも多い。
範囲ダメージは自分のユニットにも入るので、気をつけないとこんなことになるかも…?
クールダウンが長めで継続的なダメージは期待出来ないので注意。
パッチで攻撃範囲が1.75→1.5になり、範囲が25%ほど減った。ハラス性能・攻撃性能もその分落ちているので注意。
アップグレード
潜る速度が劇的に早くなる。潜っている間にやられることがほとんどなくなるほか、
リロード中にも不可視になる。相手にディテクターが居なければ再度ミサイルを飛ばすことも可能になるので、中盤以降余裕があるならば必ず入れておこう。
使い方
Vs. Terran
SCVはWidow Mineの範囲ダメージ一撃で死なないため、Widow Mineドロップはあまり効果的ではない。
相手のエアー部隊に対してこちらのエアーが間に合わない場合、Widow Mineを大量生産して対抗する形がある。
また、メックがバイオを相手にする際に、近づいてきたバイオ部隊にダメージを入れるために用いられる場合もある。
Widow Mineは潜っても視界が元の7のまま変化せず、潜っているユニットとしてはかなりの視界を持っているため、進軍ルートやドロップ経路になるような要所に埋めておくことで情報戦や心理戦で優位にたつこともできる。
Vs. Protoss
ProbeはWidow Mineの範囲ダメージ一撃で死ぬため、Widow Mineドロップは非常に効果的。ザーグと異なりドローンを一気に補充できない分、もっともWidow Mineドロップが効果的な種族だろう。オープニングオーダーで用いられることも多い。
またvs Shieldへのボーナスダメージにより、Chargeの入ったZealot対策にも有効だ。
Vs. Zerg
相手がZergling,Baneling,Mutaliskなどの柔らかく数を出していくユニットを中心とする構成を取っていた場合非常に有効。
一発のSentinel MissileでBaneling十数体が吹き飛ぶ事もあり、ザーグにかなりの操作負担を強いることができる。Mutaliskがハラスに来そうな所に4,5体埋めておいて根こそぎふっ飛ばしたりすることも可能だ。
ダメージはスペルダメージ扱いであるため、Ultraliskにもフルのダメージを入れられるのは大きい。
固めて埋めてしまうとBanelingでまとめて吹き飛ばされてしまうことがあるので注意。可能な限り散らばるようにして埋めよう。
ユニット設定
Widow Mineは連邦への反逆者であったVictor Kachinskyが発明したSpider Mineの改良型を基本として構成されており、ドミニオンの次世代自動兵器の代表格である。
この四足歩行機械は戦闘地域まで遠隔操作で移動後設置され、敵が接近すると発動する。
発動するとWidow Mineは爆発後に破片を大量に撒き散らすミサイルを発射し、当初の対象のみならず不幸にも近くにいた敵も同時に排除する。
- Widow Mineは大きなダメージを受けると自立復帰アルゴリズムが作戦効率を回復するために最適な方法をシミュレートし、作戦完了、もしくは撤退のために行動パターンを変更する。
- Sentinel Missileは爆発後に加熱された破片を対象とその周辺に撒き散らす。暗殺に使用されることもあり、一体のWidow Mineが汚職行政官とその取り巻きをダイニングルームごと吹き飛ばした例もある。
- Drilling CrawsはザーグのBurrowからヒントを得ており、Spider Mineのものの改良型である。Neosteelとカーバイドの合金を先端部に使用し、それぞれの脚を高速で振動させる音速オシレーターを使用することで潜るスピードを大きく上昇させることができる。この改良型の「爪」は2体のWidow Mineを戦わせる「Mine Fighting」という人気の(違法な)スポーツでよく見られる。
- 数多くの誤射事件の後、Widow MineはLarsCorp社の「Smart Shell」(Siege Tankで使用されている)を元にした敵判別システムを搭載した。このシステムは当初うまく働いていたが、死亡率上昇が再び起こるまでは長くかからなかった。
セリフ集
パッチによる変更履歴
17/3/7
- 範囲ダメージの vs Shieldボーナスが40→25に減少。
17/11/14
- 攻撃のクールダウン中は敵から視認可能になった。
17/11/28
17/12/18 パッチ4.1.1
- 生産時間が28.6秒→21.4秒に減少。
18/11/20
- Drilling Claws(バロウ速度アップ研究)を入れることで、バロウ中のWidow Mineが永続クローク状態になる。また、この研究が入ったことを示すビジュアルエフェクトがWidow Mineに実装される。
20/06/09
- Drilling ClawsはWidow Mineバロウ時の常時クロークを与えなくなり、代わりにArmoryが与えるようになる。
- Widow Mineの赤いレーザーはArmoryの存在(つまりバロウ時の常時クローク)を通知し、Drilling Clawsの終了は通知しない。
22/3/16
- Drilling Claws研究時の潜り速度:0.71s→1.07sに増加。
2023/9/28
- Drilling Clawsにより、地面に出てくる(アンバロウ)速度も2倍早くなる。
2024/3/26
Widow Mine
- リロード中に姿を見えなくするためには、ArmoryではなくDrilling Clawsが必要となる。
- スプラッシュダメージの範囲:1.75→1.5に減少。
- 敵ユニットに当たる範囲でバロウする際、アタックアラートが敵に通知される(既にバロウしているWidow Mineの範囲内に敵が来た場合にはこの通知は無い)
- ターゲットラインをかなり見やすくする。