BlizzardがStarCraft2の有料コンテンツ作成終了を発表しました。

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BlizzardがStarCraft2の有料コンテンツ作成終了を発表しました。
今後は新しいWar ChestやCo-opコマンダーなどの作成は行われないことになります。

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SC2が発売されてから10年、Lotvが出てから5年弱、F2Pになってから3年弱が経過しました。
この10年間Blizzardはバランス調整はもちろん、新機能・新コンテンツの追加やプロシーンの創設などで(いろんな批判を受けつつも)サポートを行ってきました。
LotvになってからはCo-opコマンダー、スキンやアナウンサーなどの少額課金を開始。War Chestというシーズンパスコンテンツの販売も開始しました。
2017年にはF2Pになったことで、ユーザー数も増加。少額課金コンテンツは継続しつつ、プロシーンも維持されていました。
今年からはEスポーツの運営がBlizzardからESLに移り、SC2部門で働いていた人たちの解雇やスタジオの閉鎖などが発表され、少しずつBlizzardの中でのSC2の存在感が落ちていっている中で、この発表となりました。

Co-opプレーヤーは1vs1プレーヤーよりも多いとのことなので、新コマンダー(おそらく新マップも)が来ないことはCo-op愛好者にとっては悲しい発表で間違いないでしょう。
1vs1プレイヤーにとっても、War Chestは日々のラダー生活にアクセントを与えてくれる存在でしたし、スキン集めも楽しいものでしたので、残念な発表になってしまいました。

とはいえ今後BlizzardがSC2のサポートを一切打ち切るわけではなく、1vs1のバランス調整やシーズンの切り替え(おそらくそれに伴うマップの切り替えも)は継続される予定です。
少なくとも2022年シーズンまではESLとの公式プロリーグ運営の契約がありますので、直近に1vs1が楽しめなくなったり、プロシーンが無くなったりすることは無いでしょう。
ただ、SC2に携わるBlizzard内のスタッフがかなり減っていることが予想されるので、過去数度行われた、ゲームデザイン自体の変更を試みるような大規模バランスアップデートを期待するのは難しいかもしれません。
あくまで問題が生じたときの解決策として、バランス調整を行う形になるのではないでしょうか。
とりあえず直近の見通しとして、今年はもうバランス調整は行われない予定です。

思えば最後の大規模コンテンツとなった10周年記念の5.0パッチでは、エディターの大規模アップデートが行われました。
Blizzardからのコンテンツが無くなる将来に備えて、ユーザーやコミュニティに長くこのゲームを遊んでもらうための変更だったんだろうなというのが伺えますね。
今後このゲームはコミュニティに委ねられることになります。
これを期にこのゲームを離れる人も多いかと思いますが、それでもこのゲームが好きだから離れない、という人も負けないくらい多くいるだろうと思います。
プロのEスポーツ大会を観戦したり、配信者の配信を見たり、コンテンツクリエイターをサポートしたり、もちろんこのゲームでのんびり遊ぶだけでもコミュニティの維持に繋がると思います。
日本でもLegacy Weekly Japanはなんの変更も無く今後も毎週日曜続けていく予定ですし、GSL日本語配信もアフリカTV様の許可があれば今後も行っていきます。このwikiの編集も変わらず続いていく予定です。
SC2にはSC:Brood Warという偉大な先輩がいます。
Blizzardから10年以上に渡りなんのコンテンツ供給もバランス調整すらなかったBroode Warは、多くの人に今でも愛され、韓国ではプロリーグが行われ、海外でもコミュニティ大会が続いています。
偉大な先輩に続けるかどうかは、今後のコミュニティの頑張り次第・・・ということになるでしょうか。
長々と書いてきましたが、1vs1ラダーやチーム戦を楽しんでいる人には特に大きく変わるところは無いので、特に気にせずゲームを楽しむのが一番かと思います。

最後に、Blizzardはこう言っています。(rikapiさんの翻訳より引用)
「良い知らせとしてはこの変更により、僕達が次に何をすべきか考える時間が出来る事です。それはStarCraft IIの事だけでなく、StarCraft世界を全体的に見通しての事です。」
これを読んで「StarCraft3だ!」と期待するほど楽観的ではないですが、いつか新しいStarCraftコンテンツが楽しめることを期待せずに待ちつつ、StarCraft2をのんびり楽しみましょう。
Legacy Weekly Japanも今後ともよろしくお願いします。