18/12/21 Community Updateが更新されました。
Summary
- https://us.battle.net/forums/en/sc2/topic/20770657108#1
- 各マッチアップに関して所感が述べられているものの、さしあたっての変更予定は無いようですね。
詳細
大規模バランス変更から1ヶ月ほど過ぎました。
一昨年、昨年とも大規模バランス変更は行われましたが、そのあとはやはりバランスが安定しないため、年内に複数回のバランス変更が入っていました。
さて今年はどうかと言うと、Home Story CupやCheezepediaなどの大会が終わりましたが大きなバランスの問題は挙げられず、
結果として今回は年内のバランス変更はなしとなりました。
BattlecruiserやWidow Mine、TempestやCycloneなど、
デザインレベルで大きな変更が入ったユニットも多かった割にここまで安定しているというのはなかなかの快挙ではないでしょうか。
とはいえ開発チームも気になっていることはあるようで、今回はその共有となります。
TvT
Cycloneが3.8パッチの前に戻ったことで、TvTのアーリーゲームも3.8パッチの前に戻りました。
その時よりはProxy Reaperが増えてはいますが、これはプロキシからのマクロゲームへの転換のノウハウがプレーヤーに増えたことがあるだろうと開発チームは述べています。
以前の序盤の防衛に強力だったCycloneでは無くなったことも大きいでしょうね。
全体的に攻撃的な戦術が有効なメタではありますが、これはプレーヤーの適応が進めばまた変わってくるでしょう。
全体的にはTvTのアーリーゲームの多様性は上がり、開発チームは満足しているようですね。
ZvZ
Queen,Hydralisk,Nydus Network,Creep Tumorなどの変更により、Mutalisk戦術が強力になっているというフィードバックがあるようです。
とはいえ、まだあまり強力になりすぎないように注視するにとどめる段階のようですね。
PvP
SentryのHallucinationのコスト減少により、Stargateスタートが容易になった上、敵の情報を偵察した上で最初のStargateユニットを選べるようになりました。
これによりPhoenixか?Oracleか?を決め打ちする必要がなくなり、Stargateスタートが色んなことに対応可能なオープニングになりました。
結果としてStargateスタートが増え、Phoenixミラーもまた増えたということになります。
これを是正するために、HallucinationかStargateユニットに少し調整を入れ、PvPの盲Stargateスタートにリスクを増やす案があることに加え、
Phoenixミラーからトランジッションしやすくなる変更も考えているようです。
Phoenixが多い方が勝つゲームは確かに見ていてもそこまで楽しいものではないので、面白い変更になるかもしれませんね。
TvZ
TvZは今回のパッチで大きく変わりましたが、開発チームはWidow Mineを軸にしたプレーが多く見られていることを喜ばしく思っているようです。
加えてメックでもCycloneやスピードBanshee、Battlecruiserなど変更されたユニットが使われる構成が多く見られるほか、
新しい構成や戦術がどんどん生まれてくるということで、かなり手応えを感じているようですね。
TvP
TvPにおいては、Cycloneの変更によりテランのプロキシは弱体化したものの、未だにプロシーンではプロキシが多く見られます。
プロトスプレーヤーにとってはこれがオールインなのかそれともフェイクオールインなのか見分けるのが困難という声が上がる反面で、
早いAdeptに対してテランが安全に拡張のにはプロキシが最も安全であるという一面もあります。
開発チームはこの問題に対して、プロキシを弱体化することと、マクロスタートをより強固にすることの2つの方向から取り組んでいくようです。
中盤に関しては、Disruptorの変更によりテランが以前より少し楽になっていると捉えているとのこと。
一方で終盤に関しては、Tempestの強さを注視していくと述べてはいるものの、プロキシが多いことから終盤戦のサンプルサイズがどうしても少なくなっているため、まだ終盤戦全体の判断はできかねているようですね。
ZvP
Hydraliskの変更などから、中盤戦においてプロトスがザーグの攻撃から生き残りやすくなっているというフィードバックが来ているとのこと。
逆にレイトゲームでは、ViperがFeedbackから生き残れるようになったことがザーグにかなりプラスに働いているようです。
プロトスはレイトゲームの構成としてCarrierやTempest、Void Rayなどを試しており、開発チームとしてはこういった動きは好ましく思っているようですね。
一方でもう少しRobotics Bayユニットを使ったプレーも見たいと述べています。
その他
特定マッチアップに限らずあまり使われていないユニットや研究、
例えばThorやNydus Network、Anabolic Synthesisなどに関しては、
プレーヤーにまだ適応期間が必要だろうとはしているものの、将来のパッチで何かもっと使われるための変更を入れる可能性も示唆しています。
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バランスチームの今年の活動はこれで終わりですね。最後の大規模変更はなかなかスムーズに進んでいるようです。1年間お疲れ様でした。