18/4/19 Community Updateが更新されました。
Summary
- https://us.battle.net/forums/en/sc2/topic/20762177655#1
- 1ヶ月ぶりのCommunity Updateとなりました。細かい調整案ではなく、今の環境に対しての開発チームの意見が述べられています。
詳細
今年に入りRavenの変更、Overlordの変更などバランスに大きな影響を与えるバランスパッチが適用されました。
その後の大会やラダーシーンを観察した上で開発チームが各マッチアップについて意見を述べています。
PvZ
Overlordの調整によりプロトスのオーダーの多様化を狙ったこのマッチアップですが、思ったような効果は出ておらず、
いまだにプロトスのオープニングのメインはスターゲートオーダーとなっています。
開発チームはプレーヤーがまだ新しい戦略を試している段階なのだろうと考えているようです。
今の所このマッチアップに対しては特筆すべき点は無いようです。
TvZ
このマッチアップは良い状況にある、というのが開発チームの意見のようです。
双方が複数のオープニングビルドや中盤の戦略を持ち、良いプレーをしたほうが勝つ、ということですね。
ただしRavenのAnti-Armor Missileについてのフィードバックは多く受けており、
以前「意図しない方向で使われている」と言っていたのと同様に、やはりバーストダメージが強力すぎると考えているとのこと。
しかし全体の勝率はザーグのほうが上回っているため、この部分の調整は慎重に行いたいようです。
開発チームの意図としては、テランの中盤戦の強さについて注目したいとのこと。
テランの強さはバイオ構成の中盤戦の強さがかなりのウェイトを締めていましたが、MarauderのnerfやHydraliskの強化やなどにより
その強さが失われたと感じている人も多かったようです。
中盤戦の強さは当然レイトゲームの強さにも繋がってきます。今後もこの部分を大会を通じて見ていきたいようです。
PvT
MaruがGSLにおいてStatsを倒して優勝するなど素晴らしい結果を収めたものの、一人のプレーヤーの結果は必ずしもバランスを反映するわけではありません。
多くの人がPvTにおいてT側が少し弱い状態にあると考えているように、開発チームも同じように考えているようです。
このマッチアップにおける問題はテランの中盤戦の攻撃のオプションが以前と比べて弱回っていることだと開発チームは捉えています。
PvTのレイトゲームはテランに厳しいと言われますが、それはテランの中盤戦の脅威度が高くないことに起因するものだという考えです。
テランの脅威度が低いためプロトスの拡張やテックアップを許し、それにより厳しいレイトゲームになっているということですね。
開発チームはこれに対してテランの中盤戦を強化する方法を探っています。VikingやLiberatorなどの強化を具体例として上げています。
逆に前述の理由により、レイトゲームが厳しいからといってBattlecruiserのようなレイトゲームユニットの強化をするのは好ましくないと考えているようです。
Liberatorは既に十分強力なような気もしますが…?
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こうみるとvZでもvPでもテランの中盤戦の話がされており、テランの中盤戦が少し頼りないのではないか、というのが開発チームの考えです。
一部のテラントッププレーヤーは中盤をすっとばして即RavenやGhostを用いたレイトゲームに持ち込もうとするケースも見られますね。
開発チームのまとめとしては、TvZよりもTvPにおいてテランは助けが必要だと考えていること、PvZがいい方向に向かっているため、変更に関しては慎重に行うこと、とのことです。
個人的にはテランのアグレッシブな中盤戦の強さは見ていても楽しかった部分ですので、ここが復活するのであれば嬉しい話しです。
テランの中盤戦を改善するbuffをすると同時に、開発チームが問題と感じているRavenのAnti-Armor Missileにnerfを入れる、という形が一番スマートではないかと考えます。
開発チームが考えている方向性がわかったのは良かったのですが、1ヶ月空けたのであればもっと具体的な話を聞きたかったなと思う面もあります。
何はともあれ、今後に期待していきましょう。