WCS Winter 2019の開催が告知されました。
目次
Summary
- https://wcs.starcraft2.com/en-us/news/22820912/Introducing-WCS-Winter-2019/
- WCS2019の大会の一つ、WCS Winter 2019が告知されました。
- 一方でWCS2019の全体像や、WCS Koreaについてはまだ調整中のようです。
詳細
素晴らしい1年だったWCS 2018が終了して1ヶ月以上、なかなかWCS 2019の詳細は発表されず、
先に同じBlizzardタイトルである「Heroes of the storm」のe-sportsシーンの廃止が発表されたこともあり
どうなるのか不安も大きかったWCS 2019ですが、ようやくその一部が公開されました。
WCS 2019について
まず、海外リーグのWCS Circuitと韓国リーグのWCS Koreaの2リーグ制は2019年も継続となります。
リージョンロックが解除されるのでは?という予想もありましたが、少なくとも今年はそれはなさそうですね。
それぞれのリーグから8人ずつ出てきてBlizzconで戦う、という点もおそらく同じになるのではないかと思います。
ただし、WCS Koreaに関しては、2019年のプランがまだ完成していないとのこと。詳細は来年になるようです。
去年のGSLは1月頭から既に始まりましたが、どうやらここも遅れそうですね。
一方WCS Circuitも全体像に関してはまだ公開されませんでした。
そのかわり、WCS Winter 2019という新しい大会の開催が告知されています。
WCS Winter 2019
大会概要
WCS Winterは以下のような大会です。
- WCS 2019シーズンの開始として、1つのWCS Circuitイベントの代わりに行う大会である。
- 大会は10週間に渡り、32人の選手によってオンラインとオフラインの組み合わせで行われる。
- 大会はヨーロッパとアメリカ(南アメリカ、台湾、オセアニア/東南アジア、中国を含む)の2地域に分けて行われる。
- ヨーロッパとアメリカの大会それぞれ$60,000の賞金総額で、賞金に加えてWCSポイントも付与される。
賞金・WCSポイント
アメリカ・ヨーロッパそれぞれに以下の賞金・WCSポイントが付与されます。
全体的に傾斜が緩めになっているのが特徴的ですね。
大会形式
予選
詳細は省きますが、ラダーランキングによる予選とオープン予選により、32人の出場者を決定します。
Pingに配慮したためか、アメリカ側はアメリカサーバーに加えてアジアサーバーでも予選が行われる他、
32人のうち4枠は中国選手に与えられています。
本戦
- Ro32、Ro16→GSL形式のダブルエリミネーショングループ(各グループ2人が進出、オンライン)
- Ro8→8人総当たりグループリーグ(上位6人が進出、オンライン)
- 最後の6人→6位VS5位をやった後その勝者が4位と、その勝者が3位と…と繰り返し、優勝を決めます。(スタジオでのオフライン)
筆者の感想
なかなか詳細が公開されず心配でしたが、ようやく一部分が公開されましたね。
2018年は視聴者数的にもかなり盛り返した年でしたので、ここらで大幅な拡張を期待しましたが、
Heroes of the stormの大会シーンが無くなるなどActivision Blizzardとしてコストカットが行われているという話もあり、
結果的にはオフライン大規模大会がオンラインメインの大会に置き換わるという縮小傾向な発表でした。
(ただし、選手たちに支払われる賞金はそこまでカットされていません。Challengerの分を合わせると微減といった所でしょうか。)
もちろんまだ全体像が公開されていないので、全体として縮小されるのかどうかは来年になってみないと分からないのは確かでしょう。
WCS Winter 2019の形式ですが、オンラインメインとはいえ昔のWCS NA/WCS EUを思い出す長期間に渡るリーグなのは嬉しいですね。
大規模大会ドーン、ハイ次は2ヶ月後3ヶ月後!よりも視聴者の関心を保ちやすい形式かもしれません。
アメリカとEUを分け、リージョンロックをさらに強化したのも興味深いですね。
全体的にアメリカ勢はNeeb/SpeCialを除けばEU勢に押されてしまっているので、アメリカシーン復興を意図したものと言えるでしょう。
賞金の順位による配分を緩やかにしたのも、シーン全体の維持を意図したものかと思われます。
日本勢は台湾リージョンなので、アメリカ側に入ることになります。32人入りを目指して頑張って欲しいところですね。
WCS Koreaは情報ゼロ、WCS CircuitもWCS Winter 2019以降の大会に関しては何の情報も無い状態ですので、
まだ全体としての評価はわかりません。WCS Circuitのオフライン大規模大会がすべて今回のWCS Winter 2019の形式に置き換わるわけではないでしょう。
できればオフライン大規模大会と今回の形式合わせて、今年の4回は維持してほしいなと思います。できれば5回を期待したいですが難しいでしょうか。
WCS Koreaもできれば今年より拡張し、韓国選手のための大会を増やして欲しい所ですが、
コストカットの傾向を見るとあまり期待できないかもしれません。なんとか今年の規模を維持して欲しいですね。