Reaper Hellion Opening

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概要

最速で Reaper と Hellion を生産し、マップコントロールを確保しながら拡張を進めるオープニング。
2nd CommandCenterのタイミングは、一般的な Reaper FE に対して約 40 秒遅い。

オーダー

ここでは、汎用的な 2 Reaper 1 Hellion の形で拡張を行うビルドをベースとして紹介する。

※明記されている箇所以外では、ワーカーは常時連続生産する。

Starport 建築完了まで

14/15 	0:17 	Supply Depot
16/23 	0:40 	Barracks 
16/23 	0:43 	Refinery(1) 
17/23 	0:52 	Refinery(2) 
19/23 	1:27 	Reaper(1) Orbital Command(1) 
20/23 	1:30 	Supply Depot 
20/23 	1:42 	Factory ここでガス採集ワーカーを3体減らし(2-1 掘りへ) 
21/31 	1:58 	Reaper(2) 
23/31 	2:14 	Command Center(2) 
24/31 	2:25 	Hellion 
26/31 	2:31 	Starport ガス採集ワーカーを6人体制へ戻す 
27/31 	2:43 	Supply Depot 
27/31 	2:44 	Reactor (Barracks) 
28/31 	2:48 	Tech Lab (Factory) 
32/39 	3:07 	Cyclone 
	3:08 	Starport 完成 
		Starport 建築に使用した SCV でそのまま Refinery(3) 建築を指示 

ユニットの役割

本ビルドの主目的は、Reaper と Hellion によるマップコントロールの確保、あるいは相手の Reaper–Hellion 編成に対してコントロールを譲らないことにある。
高い機動力を活かし、Reaper を生存させたまま偵察情報を持ち帰ることが理想。偵察で確認したいのは proxy の有無、2nd の有無、Barracks からの生産ユニット種 の3点。

・Reaper :高い機動力と自己回復能力を活かして偵察を担当する。Hellion が登場するまでは追撃可能なユニットが存在しないため、比較的安全に行動できる。ただし、すれ違いや回り込みには注意が必要。
・Hellion :Reaper 以上の機動力を持ち、同様に偵察に使用する。特に Reaper への追撃にも貢献できる。
・Cyclone :相手の Reaper–Hellion を排除するほか、暫定的な対空役としても機能する。必要に応じて Medivac に搭載し、ハラス用途にも転用可能。

その後

Starport 完成後は、1 Medivac を生産して Marine–Cyclone ドロップで主導権を握るか、即座に Tech Lab を付けて Raven の生産に移る形が執筆開始時点での主流。
2025年10月のパッチで Hyperflight Rotors(Banshee 移動速度アップグレード) が低コスト化されたため、足アップ Banshee を目指す展開も流行の可能性がある。

なお、Raven の Interference Matrix が依然として非常に強力なため、Medivac を採用する場合でも直後に Raven へ向かうことが多い。

偵察

確認すべき情報は以下の3点

・proxy の有無 ・FEかどうか ・Barracks からの生産ユニット種

特に proxy の有無はSCV偵察を行えば確実に判別できるが、敵陣まで向かうと約80秒、ミネラルにして75程度のマイニングタイムロスが生じる。そのためプロレベルでもSCV偵察を行わないことは多い。
SCV 偵察に向かうならサプライ17→18の SCV を敵陣にラリーするとよい。 SCV 到達タイミングが proxy rax 建築後に向かったものと判別しづらく、また相手 Reaper からも十分に逃げ切れるだけの時間猶予がある。

バリエーション

本ビルドは、Barracks に Reactor を取り付けるタイミングによって複数の派生形に分かれる。

Reaper → Reactor → Reaper×2

Reaper–Hellion で一時的なダメージを狙うアグレッシブな組み立て。相手の Cyclone 完成前にダメージを与えることを目的とする。
最初のReaper 生産直後に Reactor を建設し、その後 Reaper を5体、Hellion を3体まで生産する。3 Reaper 2 Hellion のタイミングで敵2ndへ進軍すると、3:30頃に到着する。上記オーダーの Cyclone 完成は3:40頃のため、その10秒間が攻撃の勝負所となる。
ノーマイクロのCyclone を処理するにも 2 Reaper 1 Hellion が必要となる。実戦でcycloneを処理しようと思うなら修理や引き撃ちを考慮して4 Reaper 2 Hellion 程度必要だろう。
ただし Reactor 建設タイミングの関係上、1 Reaper しかいない時間が長く、序盤で攻め込まれると苦境に陥るリスクがある。

Reactor → Reaper×2

Barracks 完成直後に Reactor を付けるパターン。前述よりも Reaper をさらに1体多く確保できる。
Reaper の数が多い分、序盤の小競り合いに強いが、ガス採掘を継続する必要があるためミネラルが不足し、2nd の建設および Supply Depot 生産が遅れる。2体目の Hellion 生産時には一時的に SCV 生産を止めなければサプライが詰まる。その結果、内政的には SCV 約2体分の遅れが発生する。
さらに、SCV 偵察によって Reactor が露見しやすく、相手の Reaper に先制される危険もある。安定志向の組み立てではない。

Reaper → Reaper → Tech Lab

2 Reaper 完成後、Barracks に Tech Lab を建設し、Hellion 生産完了と同時にスワップして Cyclone を早出しするパターン。
Cyclone 完成が約10秒早くなる代わりに、Starport 完成は約30秒遅れる。上記Reactor Reaper 速攻型へのカウンターとして有効。

その他注意点

Reaper–Hellion を不用意に失わないよう注意すること。ユニット一体のロストによって 2nd の建設が Cyclone 完成まで中断される場合もある。

参考動画

新パッチで有用な試合が見つかり次第、追って追加予定。