ESL Pro Tour 2021-2022のシステムが発表されました。
目次
Summary
- https://pro.eslgaming.com/tour/2020/12/starcraft-ll-enter-second-year-with-full-planning-unveiled/
- 21-22シーズンも新型コロナウィルスのパンデミックに伴い、20-21シーズンとほぼ同じシステムですが、オフラインの希望もあるようです。
21-22シーズンのESL Pro Tour
2019年まで続いたWCSからバトンを受け、2020年から始まった新しいEスポーツシステム、ESL Pro Tour。
元々はDreamhackでのオフラインイベントを軸としていたのですが、新型コロナウィルスのパンデミックに伴い、20-21シーズンはオンライン主体のシステムに移行。
2020年12月時点ではDH Masters:Last Chanceと決勝大会のIEM KatowiceにおけるMasters Championshipを残すのみとなっています。
21-22シーズンのシステムもほとんどそれを踏襲しますが、今後のパンデミック収束に期待し、オフラインイベント要素も追加していきたいようです。
20-21シーズンのシステムは↓をどうぞ。
ESL Pro Tour 20-21のシステム変更が発表されました。
21-22シーズンのざっくりとした内容は以下の通りです。
- 20-21シーズン同様、Dreamhack Masters;Summer/Fall/Winterの長期間にわたるオンラインリーグが開催される。
- 上記オンラインリーグは、欧州、北米、南米、オセアニア/東南アジア、中国、台湾香港マカオ日本の6リージョンに分けて行われる。
- 20-21シーズン同様、韓国(EPT Korea)ではGlobal StarCraft2 Leagueが3回開催される。
- シーズン終了時は6リージョン+EPT Korea側から各リージョンの上位進出者16人が集まり、Season Finalイベントが開催される。(オフライン予定)
- 20-21シーズン同様、Dreamhack Masters:Last Chanceが最後に開催される。
- 決勝大会であるIEM Katowiceでの2022 Masters Championshipの参加人数36人は変わらないが、内訳が変更。
- NA、KR、EUの3地域で毎週開催されるオンラインオープントーナメント「ESL Open Cup」は変わらず開催。
それでは21-22シーズンのESL Pro Tourについてもっと細かく見ていきましょう。
Dreamhack Mastersイベント
Dreamhack Mastersイベントは、海外選手が参加可能なオンラインで行われる長期リーグです。
以下の3シーズン+Last Chanceが予定されています。
- DreamHack SC2 Masters Summer
予選:5/11-5/16
リージョン:5/19-6/6
シーズンファイナル:7/1-7/4
- DreamHack SC2 Masters Fall
予選: 7/20-7/25
リージョン:7/28-8/15
シーズンファイナル:9/9-9/12
- DreamHack SC2 Masters Winter
予選:9/21-9/26
リージョン:9/29-10/17
シーズンファイナル:11/11-11/14
- DreamHack SC2 Masters: Last Chance
予選:12/14-12/19 本戦:1/11-1/16
リージョン
Dreamhack Mastersイベントはヨーロッパ、アメリカ、ラテンアメリカ、オセアニア/東南アジア、中国、台湾/香港/マカオ/中国の6リージョンに分かれてリーグが行われます。
各リージョンの参加人数と次シーズンのシードは以下の通りです。(20-21シーズンのもの、おそらく21-22シーズンも同様)
各リージョンごとの大会形式は以下の通りです。
- ヨーロッパ:8人グループ×4で総当たり戦を行い、各グループ上位4人がプレーオフに進出。プレーオフは8人の勝者側、8人の敗者側によるダブルエリミネーショントーナメント。
- アメリカ:8人グループ×2で総当たり戦を行い、各グループ上位4人がプレーオフに進出。プレーオフは4人の勝者側、4人の敗者側によるダブルエリミネーショントーナメント。
- その他4リージョン:4人グループ×2でGSL形式のグループ戦を行い、各グループ上位2人がプレーオフに進出。プレーオフは4人によるダブルエリミネーショントーナメント。
シーズンファイナル
上記の6リージョンに加え、韓国リージョンの上位進出者合わせた16人による各シーズンの決勝大会です。
韓国(6)、ヨーロッパ(4)、北米(2)、その他4リージョンそれぞれ(1)人の合計16人による大会で、
4人グループ×4でGSL形式のグループ戦を行い、各グループ上位2人がプレーオフに進出。プレーオフは8人によるシングルエリミネーショントーナメントという形式です。
また、20-21シーズンと異なり、優勝者はMasters Championshipへのダイレクトシードを獲得します。
20-21シーズンはこのシーズンファイナルもオンラインでしたが、現状のプランAはヨーロッパのスタジオでオフラインで大会を行うことのようです。
オンラインだとどうしてもpingの問題や時差の問題で選手が実力を発揮しきれない面もありましたので、何とか実現してほしい所ですね。
もちろん状況が許さなければ、20-21シーズンと同様オンラインリーグで行うことになるそうです。
賞金額
各リージョンごとの賞金は明らかになっていませんが、20-21シーズンの10周年記念ボーナスが無くなっていますので、シーズンごとの賞金額は$238,500→$170,000に減少しています。
オフライン化とリージョンロックについて
現状の予定では各リージョンごとのオンラインリーグ+スタジオでのオフライントーナメントですが、
もしパンデミックの状況が好転すれば、2019年まで行われていたようなDreamhack Festivalでの大規模オフラインイベントの開催の可能性もあるとのこと。
その場合、リージョンロックは無くなり、韓国選手もオープンブラケットからDreamhackイベントに参加できるようになるようです。
Last Chance
Summer,Fall,Winterと3回のイベントが終了後、IEM Katowice前最後のチャンスとして開催されるイベントです。20-21シーズンにも開催予定です。
上記3回のイベントと異なり、サーバーごとの予選のあとすぐ本戦に入ります。
20-21シーズンのものと異なり、優勝者はMasters Championshipへのダイレクトシードを獲得することになるようです。
賞金額は40,000ドルとのこと。これも20-21シーズンのボーナスがなくなっているので、57,000ドルから減少しています。
EPT Korea(韓国)側
3回のGSLと3回のSuper Tournamentが行われ、ポイントを争います。
20-21シーズンに比べて、Super Tournamentが1回増えましたね。
フォーマットが変更され、全体の参加人数が28→24人の減少。
Ro24のグループリーグも廃止になりました。
まず「コードA」として16人の選手がBo5を8試合行い、その後「コードS」として残り8人の選手と合わせてRo16のグループリーグが行われます。
GSLチャンピオンは決勝大会であるMasters Championship本戦にストレートインします。
Super Tournamentが一回増えたのは嬉しいのですが、参加人数が減ったこと、最初のグループリーグが無くなってしまったのは残念です。
韓国選手の減少を考えれば仕方ないのかもしれませんが、軍から戻ってきた選手たちも増えてきているので、何とか20-21シーズンの規模を維持してほしかったですね・・・。
その他Global Event
予定表にはありませんが、EPTポイントが得られるGlobal Eventも仕組み上は存在します。
20-21シーズンにはTeamLiquid Starleague 5, TeamLiquid Starleague 6, King of Battles and ASUS ROG Online 2020と4回のグローバルイベントが開催されました。
21-22シーズンどうなるかはわかりませんが、同様のイベントが開催されるといいですね。
ESL Open Cup
20-21シーズン同様、毎週ヨーロッパ、韓国、北米それぞれのリージョンでオンラインオープントーナメントであるESL Open Cupが開催されます。
賞金額は以下の通りです。
- 優勝: $200 & 10 EPT points
- 準優勝: $100 & 5 EPT points
- 3/4位: $50
決勝大会「Masters Championship」
21-22シーズンの締めくくりとなる決勝大会、Masters Championshipです。
賞金総額50万ドル、2022年のIEM Katowiceの場で1週間程度の日程で開催されます。
参加資格
以下のプレイヤーがMasters Championshipに参加できます。
Ro24(本戦)へのストレートイン(20人)
EPTポイントを各リージョンごとに競い、上位プレーヤーがRo24にストレートインします。枠は以下の通りです。
- GSL優勝者3人と各Season Final優勝者3人、Last Chance優勝者1人
- ヨーロッパ(1~4位)
- 北米(1-2位)
- 中国(1位)
- ラテンアメリカ(1位)
- 韓国(1-5位)
PLAY-INステージ(16人)
- ヨーロッパ(5-7位)
- 北米(3位)
- 中国(2位)
- ラテンアメリカ(2位)
- 台湾/香港/マカオ/日本(1-2位)
- オセアニア(1位)
- 韓国(9-14位)
この16人は本戦開始前にPLAY-INステージを戦い、勝ち抜いた4人のプレーヤーが本戦へと出場します。
終わりに
新型コロナウィルスのパンデミックは収まらず、21-22シーズンもオフライン大会の熱狂を得ることは難しいかもしれません。
20-21シーズンの決勝大会も、無観客オフラインで開催されることが決定しました。
それでも1年の予定がしっかり立ち、シーズンが開催されることを喜びたいですね。
残念ながら賞金や韓国リージョンの参加人数などの面で、10周年記念ブーストのあった20-21シーズンより縮小してはいますが、
21-22シーズンもしっかり楽しみましょう!
でもそのまえに、20-21シーズンもまだ2つ大会を残していますので、そちらも楽しんで行きましょう。