Blizzconが終了し、WCS Global FinalでSerral選手が優勝しました
目次
Summary
- https://liquipedia.net/starcraft2/2018_WCS_Global_Finals
- https://starcraft2.com/en-us/news/22640608
- スタークラフトの新しい歴史が作られました。史上初の海外勢優勝!Serral選手おめでとうございます!
- また、SC2の今後の機能追加に関しても発表がありました。2019年も新しい機能がどんどん追加されるといいですね。
詳細
WCS Global FinalでSerral選手が優勝
2018年WCSを締めくくるWCS Global FinalがBlizzconで行われ、Ence E-sports所属、フィンランドのSerral選手が優勝しました。
SC2、SCBWを含め、海外選手が世界王者になるのは20年間の歴史の中ではじめての快挙です。
WCS Circuiteでは4連覇、GSL vs World優勝と、圧倒的な成績を1年間残し、Circuiteランキングダントツ1位でWCS Global Playoffへ。
Global PlayoffではsOs,Zestと韓国トッププロトス2人を倒して難なくGlobal Finalに進出。
Ro8ではDarkを3-0と一瞬で蹴散らし、Ro4ではRogue相手に今年のベストZvZとも言える試合を繰り広げ3-1で撃破。
決勝ではStatsにも3セット先取し、その後Swarm Hostに適応したStatsに2セットを奪われたものの、6セット目はスーパーレイトゲームを制して優勝。
海外トップ選手を相手にして、格上と言って差し支えないようなプレーを見せてくれましたね。まさに世界トップザーグと言っていいでしょう。
韓国選手にシーンが独占され、海外シーンがしぼみ始めた時にはこの瞬間が来るとは想像もできませんでした。
2016年に韓国とそれ以外の地域が分かれ、リージョンロックが適用されてから、少しずつ有力な海外選手が登場。
その積み重ねが今回のSerralの優勝につながったのかもしれませんね。
とはいえGlobal Final進出8人のうち海外選手はSerralとSpeCialの2人のみ。まだ全体的な力の差は小さくはなさそうです。
この後まだHSCなどの大会は残っていますが、WCS公式シーズンはこれで終わりです。
2017/2018と継続してきた現在のWCSシステムですが、今年でとりあえず終了、来年のシステムはまだ公開されておりません。
今年はF2P化の効果もあり、様々な大会で視聴者数の上昇を見せました。(Global Finalももちろん例外ではありませんでした。昨年と比べて1.8倍程になっています。)
この流れを損なわないよう、新しいWCSシステムにも期待したいところです。
SC2の今後の機能追加について
「StarCraft2 What's Next?」というパネルがBlizzconで開催され、今後追加予定の機能についていくつか公開されました。
War Chest4
Blizzcon向けのWar Chestがもうすぐ終わりますが、早々と次のWar Chestも公開されています。
時期的に考えれば、IEM Katowice向けのWar Chestということになるでしょうか?
次のWar Chestはなんと待ち望まれていた建物スキンが実装されるとのこと。プレビューが公開されています。
ザーグはメカ(Simulant)、プロトスはTal'dalimがテーマ。ザーグはメカユニットスキンとの親和性抜群。プロトスはキャンペーンにも出てきたスキンですが、クールでカッコイイですね。
テランは…はい。次行きましょう。
新Co-opコマンダー:Zeratul
新しいコマンダーとしてプロトスの「Zeratul」が公開されました。
Tychusに続き、死人の登場。Amonとの戦いを見届けるために生きていたら・・・?というIf世界のようです。
Zeratulの特徴はなんと言ってもそのユニークなユニットアップグレードスタイル。
通常のアップグレードは存在せず、マップ中に3つ存在するXel'Naga Artifactのかけらを集めることでユニットを強化します。
更に、1つかけらを集めるごとにトップバースキルをいくつかの選択肢の中から1つ選択可能。
4段階目では巨大ロボット(?)、Avatar of Form/Avatar of Essenceを呼び出すことも出来ます。
さらなる詳細が知りたい方はこちら→https://starcraft2.com/en-us/news/22640607
ところで、一昨年のBlizzconで言及されたCo-opのリーダーボードはどうなったのでしょうか・・・?
マルチプレイヤーデザイン変更
今年も行われるマルチプレイヤーのデザイン変更。詳しい変更内容は
18/9/9 大規模ユニットデザイン変更案が発表されました。(最終更新:10/23) をお読み下さい。
このデザイン変更は、各種族のレイトゲームの改善、各研究の上げることなどがゴールとして設定されています。
おそらく1ヶ月以内には正式適用されると思いますので、楽しみにしておきましょう。
Deepmind
一昨年のBlizzconで発表されたDeepmindのSC2挑戦。最初の発表以降あまり続報はありませんでしたが、プロジェクトは少しずつ進んでいるようです。
Deepmindが少しずつゲームを理解するにつれ、敵にまっすぐワーカーラッシュするなど面白い挙動を見せ始めたとのこと。(NaniwaはAIだった…?)
通常のリプレーを「餌」として与えたところ、通常のマクロゲームをこなし始めたほか、キャノンラッシュデフェンスなども可能になってきたようです。
プロプレーヤーに挑戦するにはまだまだ先でしょうが、少しずつ前に進んでいるようですね。
去年F2P化されたこともあってか、今年はおとなしめの発表でした。
(オープニングセレモニーではずいぶん扱いが悪かったですね)
とはいえ気を取り直して、今後も様々な機能追加を期待したいところですね。