中国チームリーグ「China Team Championship 2019 Season2」が始まります!

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Summary

詳細

プロリーグ終了後初の大規模なチームリーグとして開催されたChina Team Championship 2019 Season1。
8チームが参加したこの大会はTSGの優勝で幕を閉じました。
公式の英語放送がないことも有り、海外コミュニティでは盛り上がっている感じはしませんでしたが、
本場中国では常時4~50万人ほどが視聴するなどなかなかの盛り上がりを見せたようで、シーズン2はさらに規模を大きくしての開催となりました。

大会形式

大会はオンラインのレギュラーシーズンとオフラインのプレーオフの2つによって構成されます。共通するルールとして

  • 中国(台湾・香港・マカオ含む)選手が最低1人各試合のラインナップに含まれなくてはならない。

というものがあります。3人全部韓国選手、というのはNGということです。

レギュラーシーズン

  • 参加12チームを6チームずつの2グループに分ける。グループ分けは以下の通り。
Chinas2.jpg
  • 6チームによる総当たり戦で、オンラインで行われる。
  • 3人のプレーヤーがBo2の試合を1試合ずつ計3試合行い、マップスコアが多いチームが勝利となる。3-3となった場合はエースマッチを行う。通常の勝利で勝ち点3、エースマッチでの勝利で勝ち点2を得る。
  • 各グループの上位2チームがプレーオフに進出。さらに各グループの3位同士が対戦し、勝利したチームもプレーオフに進出する。

プレーオフ

  • 5位vs4位→前の試合の勝者vs3位→・・・のWinner-Stays bracket形式。
  • 各試合はBo2のオールキルフォーマットで行われ、2-0の場合勝者がプレーし続けるが、1-1になった場合両チームとも次のプレーヤーに交代する。

参加チーム&ロースター

一番気になる参加全12チームと所属選手を見ていきます。プレーヤーの後の数字は前シーズンの成績です。

TSGaming

  • Season1:1位(レギュラーシーズン1位)
  • 参加選手:Picon small.pngCloudy(5-7)/Zicon small.pngSolar(13-3)/Picon small.pngherO(9-5)/Zicon small.pngEF(0-2)/Picon small.pngNice

正式名称は「Triumphant Song Gaming」。中国のゲーミングチームで、LoLチームは中国2部LDLでプレーをしている。
前シーズンはherO、Solarのダブルエースの活躍で優勝。Solarは最多勝。グループステージも1位だったので完全優勝だった。
Cloudy、EFに加えて今シーズンから台湾のNice選手も加入。とはいえやっぱりテランは居ない。
Cloudyは(5-7)と中国選手としてはまずまずの活躍だった(ただしvs中国選手以外は1-7)ので、今シーズンも優勝候補と言っていいだろう。

Team LP

  • Season1:2位(レギュラーシーズン5位)
  • 参加選手:Picon small.pngPatience(9-7)/Zicon small.pngImpact(10-6)/Picon small.pngJieshi(1-1)/Zicon small.pngQzDdb(0-2)/Zicon small.pngWanted(1-9)

正式名称はTeam LaoPaoer。前シーズンは開幕ギリッギリになって8チーム目として参戦した。
本来レギュラーシーズン5位でプレーオフ進出できなかったが、Jin Air Greenwingsがビザの関係でプレーオフに進出できず、棚ぼたでプレーオフ進出。決勝もフルセットまで行く健闘を見せた。
Impact、Patienceの韓国勢は前シーズンも安定した成績だったのに対し、中国勢は合わせて2-12と結果を残せず。
今シーズンの上位進出は中国勢の活躍がキモになってきそうだ。

Pixel1

  • Season1:3-4位(レギュラーシーズン4位)
  • 参加選手:Picon small.pngPartinG(8-6)/Ticon small.pngFanTaSy(10-6)/Picon small.pngFirefly(6-9)

2019設立のチーム。NETEASE Esportsの一部門らしく、スポンサーもNETEASEとなっている。「Player1」というチーム名から解明した。あの映画との兼ね合いか・・・?
前シーズンは二人の韓国選手がまずまずの成績。FanTaSyは最多勝2位タイと結果を残した。Fireflyも中国選手としては悪くない成績。(対中国選手以外2-9)
前シーズンと同じくギリギリの3人での戦いになるので、全員の活躍が上位進出には必要だろう。

Newbee

  • Season1:3-4位(レギュラーシーズン3位)
  • 参加選手:Picon small.pngDear(9-7)/Zicon small.pngScarlett(10-4)/Ticon small.pngTIME(7-7)

中国の大手ゲーミングチーム。DotA2チームが有名でThe Internationalを制覇したこともある。チームリーグ発足に先駆けて2018年にSC2部門を設立した。
前シーズンはScarlett、Dearの2人の活躍はもちろん、売出し中のTIMEくんも7-7(対中国選手以外5-7)と中国選手最高レベルの活躍を見せた。
今シーズンも3人出ずっぱりだが3種族にバランス良く強プレーヤーを揃える。Dearがもう少し活躍できれば優勝候補になってきそうだ。

Jin Air Greenwings

  • Season1:5位(レギュラーシーズン2位)
  • 参加選手:Ticon small.pngMaru(5-1)/Zicon small.pngRogue(4-2)/Ticon small.pngCure/Picon small.pngsOs(3-1)/Picon small.pngCreator(2-0)/Picon small.pngTrap(9-2)/Zicon small.pngRex(1-13)

プロリーグにも参戦していた韓国のEスポーツチーム。他プロリーグ参加チームがSC2から撤退する中、唯一サポートを続けてくれている。大変ありがたい。スポンサーは航空会社の「Jin Air」。
前シーズンはやはり強くレギュラーシーズン2位になるものの、ビザの問題でプレーオフに参加できず残念な結果となった。
韓国選手たちは選手層が厚いため、最多勝争いには顔を出さなかったもののさすがの成績。一方台湾のRex選手は1-13とまったく結果を残せなかった。
今シーズンも優勝候補だが、Rexにはもう少し結果を出して欲しいところ。後はビザを獲得できることを祈ります。

Ocean Gaming

  • Season1:6位(レギュラーシーズン6位)
  • 参加選手:Picon small.pngZest(6-8)/Zicon small.pngToodming(4-4)/Ticon small.pngSpeCial(9-6)

相変わらず情報がないチーム。おそらく前シーズン最も期待を裏切ったチームといえるだろう。
SpeCialはCircuitやGSLでの活躍通りの悪くない成績を残したものの、Zestはなんと負け越し。中国選手が活躍できなかったことも合わせて下位低迷の一因となった。
前シーズン途中にToodmingが加入。31歳とかなり高齢だが、中国選手相手に4-4という結果を残した。今シーズンも30代の星として頑張ってほしい。
Zestの復調がなければ上位進出は厳しいかもしれない。なんとかプレーオフ進出を目指したい。

PSISTORM Gaming

  • Season1:7位(レギュラーシーズン7位)
  • 参加選手:Picon small.pngSakura(5-9)/Zicon small.pngTRUE(1-3)/Ticon small.pngGuMiho(8-7)

唯一アメリカから参戦するチーム。前シーズンからRagnaroK(6-5)が抜け、3人になってしまった。
初戦こそSakuraがDearに勝利するなど波乱を見せ勝利したものの、終盤に行くにつれて順位を落とし最終的には7位となった。スコアは3勝4敗(20-24)と悪くはなかったが・・・。
RagnarKが抜けた穴を埋めるプレーヤーも居ないので、上位進出はTRUEが大活躍しない限り厳しいか。Sakura選手は日本のDiscordにも遊びにきてくれたので頑張ってほしい。

Invictus Gaming

  • Season1:8位(レギュラーシーズン8位)
  • 参加選手:Picon small.pngMacSed(0-6)/Zicon small.pngiAsonu(8-8)/Ticon small.pngXY(0-4)/Picon small.pngJim(2-4)/Ticon small.pngCofee(3-5)/Zicon small.pngXiGua(2-2)/Picon small.pngRushcrazy

言わずと知れた中国の最大手Eスポーツチーム。League of LegendsやDotA2チームが有名。LoLチームはなんと昨年韓国チームを下してワールドチャンピオンになったほど。
前シーズンは古株の中国選手のみでPlayer1に勝利するなど頑張ったが、韓国選手の不在が痛くやはり最下位。
特に補強は行っていないため今シーズンも苦しい戦いになるが、中国選手最高成績のiAsonuを中心に、中国を代表するチームとしてなんとか頑張ってほしいところ。

Brave Star Gaming

  • Season2からの新規参戦
  • 参加選手:Picon small.pngCyan/Ticon small.pngDream/Picon small.pngHurricane

今年設立された中国のチーム。Warcraft3部門も存在するが、それ以外にはあまり情報がない。
軍から戻ったDreamと今年GSLベスト4に入ったHurricaneの2人の韓国選手を獲得。中国選手はWCS Fall中国予選で2位に入ったプロトス、Cyanを用意し、なかなかのメンツを揃えてきた。
DreamはGSLでのプレーを見るとまだブランクを感じたが、彼が全盛期の力を見せていけば上位進出も不可能ではないだろう。

Black Knight

  • Season2からの新規参戦
  • 参加選手:Zicon small.pngArmani/Picon small.pngDaydreamer/Zicon small.pngeGGz/Picon small.pngnanO/Ticon small.pngTerraN/Ticon small.pngDynaMite/Picon small.pngMage

なんとブラジルから参戦のチーム。複数タイトルの部門があるが、そこまで大きな実績があるわけではないようだ。
多くのプレイヤーを抱えているものの実績があるプレーヤーは実質Armani一人。ブラジル・コロンビアのプレーヤーは中国サーバーでプレーできるのだろうか。
苦しい戦いになるとは思うが、この大会が国際的なものになるためにも、ぜひ1勝目指して頑張ってほしい。

Chivo SC

  • Season2からの新規参戦
  • 参加選手:Ticon small.pngExpecT/Zicon small.pngsoO/Zicon small.pngRagnaroK

今年soOの加入とともに設立されたチーム。Olimoleagueで有名なOlimoleyがマネージャーを務める。
最近になってRagnaroK、台湾のExpecTを獲得し、参加資格を満たした。
同じ台湾プレーヤーのRexの成績を見るとExpecTは厳しいかもしれないが、soO,RagnaroKの2ザーグが引っ張ってプレーオフ進出を目指したい。

KaiZi Gaming

  • Season2からの新規参戦
  • 参加選手:Ticon small.pngBunny/Picon small.pngSuper/Zicon small.pngMisaki/(噂)Ticon small.pngINnoVation?

Liquipediaにページすら無い謎のチーム。中国の金持ちによる道楽のようなチームらしい、ということがわかるのみ。
Bunny,Superは韓国中堅レベルのプレーヤー、Misakiも中国では中堅レベルとこのままだと厳しいが、
どうもINnoVationと契約して、ラウンド2から出てくるらしいという話が様々なところで語られている。
もし本当ならプレーオフ進出、上位進出も十分狙っていけるチームになるだろう。選手の加入までふんわりしている本当に謎なチームだ・・・

スケジュール・配信

基本的には日本時間の20:30から試合開始。1つのラウンドを3日間かけて行う。グループA、グループBの試合がそれぞれ1日1試合ずつ行われる。
中国語配信:http://www.douyu.com/scboy
英語配信:https://www.twitch.tv/wardiii

  • レギュラーシーズン

8/25-27、9/1-3、9/14-16、9/23-25、9/30-10/2(全5ラウンド)

  • プレーオフ

10/10-13

※日程は変更の可能性あり。

賞金

1st: CNY 100,000 (~$14,147)
2nd: CNY 50,000 (~$7,074)
3rd: CNY 40,000 (~$5,659)
4th: CNY 30,000 (~$4,244)
5-6th: CNY 20,000 (~$2,829)
7-8th: CNY 10,000 (~$1,415)
9-12th: CNY 5,000 (~$707)

Total: CNY 300,000 (~$42,441)

筆者の感想

正直海外シーンの盛り上がりはそこまででもなかったため、シーズン2がなかったらどうしようと思っていましたが、チーム数も増えてしっかり開催されることになりました。
中国ではある程度ちゃんと盛り上がっていた、ということになるんでしょうかね。
12チームに増え、中には正直厳しそうなチームも見受けられはしますが、この大会が今回で終わりではなく来年も続いていってくれるといいなと思いつつ、今大会の盛り上がりにも期待したいと思います。