マップロゴの使用方法

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始めに

海外のStarcraft2の大会を観ていると、ベースやマップ上にロゴが表示されているのを見かけます。
「やっぱりプロの試合は違うよな!」
いえいえ、実はこれは個人でも一手間かければ実現可能なのです。
「如何すれば良いの?」
こちらに全部書かれています。
http://www.teamliquid.net/blogs/467658-gameheart-project-update-8-wcs-gameheart

とはいえ英語で全部書かれていますし、お世辞にも解りやすいとは言い難いです(結構長い)。
と言う事でその辺りをかみ砕いて紹介していきたいと思います。

出来る事出来ない事

まずは具体的に出来る事とできないことを紹介しましょう。

出来る事

  1. マップ上に大会ロゴ(任意の画像)を表示させます
  2. ベースの周辺にも任意のチームロゴ(任意の画像)を表示させます

出来ない事

  1. プレイヤー画面には表示されません(観戦画面のみ)
  2. 表示位置は移動できません(マップによって決まっています)

つまり大会での実況解説で使用することを前提としたモノである、と言えるでしょう。

用意する物

作業する前に以下の物を用意しましょう。

イメージファイル

  1. 512x256 のイメージファイル(マップ上に表示するイメージ、その1)
  2. 600x300 のイメージファイル(マップ上に表示するイメージ、その2)
  3. 248x248 のイメージファイル(ベースのミネラル側に表示するイメージ)
  4. 248x248 のイメージファイル(ベースのミネラルの逆側に表示するイメージ)

ベース周りのイメージに関しては、チームロゴを表示させる事を前提として用意された物ということなのですが、 正直余り使われていない様です。

またマップ上でイメージが表示される場所は二箇所用意されていますが、 同じイメージを表示するのであれば1つでも大丈夫です。

と言う事で、最低限画面上にイメージが表示されればOK、と言う場合はまず512x256のイメージを 1枚用意しましょう。

Logos.sc2modファイル

今回のメインとなるファイルです。 実際の作業はこちらのファイルを編集して行く事になります。

本来であれば本家ページからダウンロードしていただくのが良いのですが、 現状リンクが切れてしまいダウンロード出来ない状態になっています。

と言う事で手持ちのファイルをこちらにアップロードさせて戴きますので、 そちらを使用して下さい。

作業手順

DDSファイルへの変換

まずはイメージファイルをDDSファイルへと変換します。

自分の場合はPhotshopのPlug-inを使用して作業をしていますが、 それ以外にも以下のアプリケーションを使用すれば変換出来る様です。

  1. Microsoft DirectXツール(ある意味本家)
  2. Photshop Plug-in
  3. GIMP Plug-in

Photshopをお持ちの方は素直にnVidiaが配布しているPlug-inを使用するのが一番楽だと思います。
https://developer.nvidia.com/nvidia-texture-tools-adobe-photoshop

フリーソフトではGIMPがPlug-inで対応している様です。
Plug-in同梱版もある様ですので変換だけ出来ればOK、 と言う方はそちらを使用するのが良いでしょう。

各ソフトの使い方まで解説となると切りが無いので割愛します。
(まあ、基本ファイルを開いて保存するだけですので…)

Modへのイメージファイルの登録

次にStarCraft2のマップエディタを起動して下さい。 こちらに関してはランチャのここから起動可能です。

マップエディタ起動

暫く待ちますとマップエディタが起動し、次の様な画面が表示されますので、 ここでModファイルを読み込みます。

  1. Local Filesタブを選択
  2. Browseボタンを押してLogos.SC2Modを保存しているフォルダを選択
  3. 表示されるリストからLogos.SC2Modを選択
  4. OKを押してファイルを開く

Modファイルオープン

無事にファイルが開けましたら、このボタンを押してimport画面を表示します。

Importボタン

右クリックメニューで「Import Files...」を選択します。

ファイルのインポート

この時、フォルダが表示されている部分で右クリックをしますと、 そのフォルダの下に読み込まれてしまいますので、 なるべく下の方で右クリックをしてメニューを表示させましょう。

失敗してフォルダの下に読み込まれてしまった場合でも、ファイルを移動すれば大丈夫です。

リストからファイルを選択、右クリックして「Move Files...」でRoot(一番上のフォルダ)に移動させます。

ファイルの移動

XMLファイルの編集

ファイルの登録ができましたら、LogoConfig.xmlというファイルを選択し、以下の部分を書き換えましょう。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<LogoConfig IgnorePlayerPrimaryLogo="false" IgnorePlayerSecondaryLogo="false">
    <LeagueLogoEntry PrimaryLogo="LeaguePrimary.dds" SecondaryLogo="LeagueSecondary.dds"/>
    
    <PlayerLogoEntry TeamName="No Team" PrimaryLogo="Blank.dds" SecondaryLogo="Blank.dds">
        <FrameLogoImage Alias ="Logo" FilePath="Blank.dds"/>
        <FrameLogoImage Alias ="LogoSmall" FilePath="Blank.dds"/>
    </PlayerLogoEntry>
</LogoConfig>

LeagueLogoEntryのLeaguePrimary.ddsとLeagueSecondary.ddsを先ほど読み込んだファイル名に書き換えます。 PlayerLogoEntryを書き換えるとベース部分の絵が表示されます。

具体的にはこんな感じ。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<LogoConfig IgnorePlayerPrimaryLogo="false" IgnorePlayerSecondaryLogo="false">
    <LeagueLogoEntry PrimaryLogo="Zerglingss.dds" SecondaryLogo="Zerglingss.dds"/>
    
    <PlayerLogoEntry TeamName="No Team" PrimaryLogo="Blank.dds" SecondaryLogo="Blank.dds">
        <FrameLogoImage Alias ="Logo" FilePath="Blank.dds"/>
        <FrameLogoImage Alias ="LogoSmall" FilePath="Blank.dds"/>
    </PlayerLogoEntry>
</LogoConfig>

作業が終われば「File」-「Save」で上書き保存しておきます。

ファイルの配置

最後に作成したlogos.sc2modファイルを マイドキュメントの下の「StarCraft II」というフォルダへコピーします。

この時にファイル名を変更するのはNGです。 必ずそのままコピーして下さい。

これで準備は全て終了です。

確認方法

マップロゴを表示する準備はこれで整いました。

ゲームをプレイしている人には何も表示されていませんが、 観戦者画面ではマップ上にロゴが表示されているはずです。

自分で確認する場合は、カスタムでAIを追加して、少し待ってからサレンダーして リプレイファイルを確認して下さい。

その時にマップ上にロゴが表示されていれば成功です。

最後に

以上簡単ですがマップロゴの使用方法の解説となります。

自分は余りプレイはしていませんが、大会などは拝見させて戴き非常に楽しんでおります。

皆様のStarCraft2ライフの一助になれば幸いです。

では。

参考

マップ上のロゴの表示位置は決まっている、と書きましたが具体的にはどの位置に表示されるのでしょうか?

これはラダーマップをマップエディタで開くと解ります。

マップロゴ

ベース周り

この様にラダーマップにロゴを表示する位置が埋め込まれている訳ですね。

またベース周りのチームロゴ用のスペースに関しては、初期資源地のみ2つ目が表示され、 拡張用の資源地では1つ目だけが表示される様に設定されている様です。